オーストリアの東に位置する首都ウイーンは、ローマ時代にはヨーロッパの東西、南北の交易の要所として栄えました。
13世紀後半からハプスブルグ家の時代となり、15世紀には神聖ローマ帝国の首都として発展、そして17世紀には「バロックの都」と
言われ、カール6世、マリア・テレジア、ヨーゼフ2世の3代がヨーロッパ政治の中心を担い、文化的にも成熟しました。
「音楽の都」としても栄え、ハイドン、モーツァルト、ベートーベン、シューベルトなどが活躍しました。
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この街は、主要な見どころが集まる旧市街の1区を中心に、23区から成っていて、市内を ドナウ川が流れています。 13世紀に居城を構えたバーベンベルグ家の城壁が、現在全長約4kmのリンクと呼ばれる 環状道路になり、旧市街を取り囲み、そのリンク沿いには歴史的建造物や観光スポットが 点在しています。 早速そのリンク沿いに走る市電1に乗り、先ずは街並み観賞。 美術史博物館、マリアテレジア広場、自然史博物館、国会議事堂、市立公園、オペラ座、 ホーフブルグ王宮・・・ オー!・・・ 歴史的建造物は皆重厚・壮大で、この街の歴史と文化に圧倒されました。 |
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国立オペラ劇場 ミラノ、パリと 並ぶヨーロッパ三大オペラ劇場の一つ |
女帝マリアテレジアと言えば、18世紀に王室の夏の離宮・シェーンブルン宮殿です。
ウイーン中心地から意外と近くて、驚きました。 庭園も美しいですが、内部のロココの装飾や家具、シャンデリアも素敵です。
子沢山のテレジアの末っ子マリーアントワネットも、幼い頃をここで過ごしました。
テレジアは歌が好きで、毎年夏はファミリー・コンサートを楽しんでいたそうです。 マリーアントワネットは可愛いお穣ちゃんでしたが、歌は下手だったそうで、もっぱら踊っていたようです。
また、1814年「会議は踊る」で有名になったウイーン会議の時、舞踏会場になったのも、ここでした。
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外観はバロック様式でマリア テレジアン・イエロー |
皇太子の庭園 | 宮殿裏手の丘に建つ休憩所 グロリエッテ |
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さてウイーンの夜は、楽しみのシェーンブルン宮殿のオランジェリー(大温室)で行われる オランジェリーコンサートです。 宮殿でとは言えオペラ座でもないので、服装も雰囲気も堅苦しくなくカジュアルで気楽でした。 演奏は、誰もが知っているような曲の一部を抜粋したメドレー形式で、指揮者も時におどけてみたり 観客に楽しんでもらおうとサービス精神いっぱいです。 第一部はモーツアルトのドン・ジョバンニやフィガロの結婚等、第二部はヨハン・シュトラウスの 美しき青きドナウ、ラデツキー行進曲等、その間、オペラ歌手によるアリアやデュエット またバレリーナによるバレエがあり、満喫できました。 幕間にはワインを楽しみ、ライトアップされた宮殿の庭を散策し、気分は宮廷人! |
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シェーンブルン宮殿 コンサートのチケット |
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ウイーンと言えば、ザッハートルテ! それも、カフェ・ザッハー・ウィーンで味わなくては意味がない! という事で、ホテルザッハーに向かうと、観光客が列を作って待っていました。 店内は絨毯・壁面ともザッハーの色・真紅で、シャンデリア、大理石の暖炉と内装は豪華で期待通り、 でも店内ではカメラのフラッシュがあちこちで光る、一大観光地。 店員も慣れていて、飲み物のオーダーしか聞きません。 観光客なら皆、ザッハートルテを食べるにきまっているようです。 ザッハートルテは、超甘いチョコレートケーキですが、たっぷりの生クリームと一緒に食べるので とってもおいしいです。 お店の方でケーキを売っているので、お土産にたーくさん買い込みました。 |
そしてベルベデーレ宮殿 へ、17世紀、対オスマントルコ戦争での英雄、オイゲン公の夏の離宮。幾何学模様の美しい庭園をはさんで、上宮と下宮から成る2つの宮殿がある。 上宮からの眺めが素晴らしくて、ベルベデーレ(美しい眺望)の名がついたそうです。
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ベルベデーレ宮 | ベルベデーレ宮からの眺め |