セルギエフポサート  SergeivPosad   

 

モスクワから北東を流れるボルガ川に至るまでの都市・地域が、「黄金の環」と呼ばれています。
中世ロシアの面影を残す古都が点在しています。
その中の一つ、中部ロシア平原の丘に建つ町セルギエフポサドの、トロイツェ・セルギエフ大修道院を訪ねました。

トロイツェ・セルギエフ大修道院は、1354年聖セルギイによって創立されました。
敷地の中には中央にそびえるウスペンスキー寺院、トロイツキー寺院、ツアー宮殿、ドゥホフツカヤ教会、
スモレンスカヤ寺院、鐘楼など美しい建物が並んでいます。 
ウスペンスキー寺院は、イワン雷帝の命により建設
されました。  

   
テーマパークか、おとぎの国かと
見まごうばかりの、華やかな色彩の
建物。 そびえるのは鐘楼 
  楽しくなるような柄が林立する
葱坊主は、
ウスペンスキー寺院
  大修道院は、16世紀に建てられた
城壁に囲まれています
 

華やかで美しい建物が並んでいるので、一見修道院とは思えませんでした。 
でも中に入ると、黒の衣装に身を包んだ長いあご髭の修道僧の人達が礼拝をしていて、信者の人達は聖水をもらう為
列をなしていました。 
表の広場では、たくさんの露店がマトリョーシカなどのお土産を売っていて、にぎやかです。 

それもそのはず、セルギエフポサドは有名なマトリョーシカ人形の産地なのです。 
お人形の顔も様々で、カチューシャを巻いた古風なのから、派手なお化粧の現代風なのまであります。 
一つ面白いのは、プーチン大統領のお人形をあけるとエリツィン・ゴルバチョフという具合に歴代大統領が
が次々中から現れます。  

 

  ノヴォデヴィッチ修道院  NovodevichyConvent   


この修道院は1524年に公爵ワシリー3世によって建設されましたが、当時はモンゴル軍やリトアニア軍と戦う
砦として利用されました。
クレムリンの出城として建てられたこの修道院は、その後、身分の高い女性の隠遁、幽閉に絶好の場所として
使われました

チャイコフスキーは、ここの池で泳ぐ白鳥をみて「白鳥の湖」を書いたといわれています。
美しい修道院の建物を見ながら、この池のほとりのベンチに座っていると、とても心が落ち着きます。 

 
静かな時が、流れています    

 

ロシア表紙に   ページ