ノートルダム寺院・Nortre-dame de Paris  

フランス・カトリックの総本山ノートルダムNotre-Dame (英語はOur Lady)は、フランス語で「私達の貴婦人」という意味で、
聖母マリアに与えられた称号です。
ノートルダム教会、ノートルダム寺院、ノートルダム大聖堂は、よく耳にすると思いますが、聖母マリアに捧げられ、
名付けられた教会の事で、フランスの多くの都市にはもちろん、世界各地に存在します。 

シテ島のこの場所にはすでに6世紀ごろから前身となる聖堂があり、12世紀中ごろに本格的な教会建築が始められました。
完成までに200年もの歳月を費やしたこの建物は、当時のゴシック建築技術の粋を集めて造られ1225年に一応完成しました。
ファサードを構成する双塔や、有名なヴォールトを支えるフライング・バットレスは12世紀に現様式に取り替えられ、
最終的な竣工は1345年です。

その歴史を見ると、ジャンヌ・ダルクの審判、ナポレオンの戴冠式など数々の歴史的行事が行われた場所でもあります。
またヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダムのせむし男」 の舞台にもなりました。

       1804年には、ルーブル美術館のダビッドの絵に描かれている
「ナポレオンの戴冠式」の豪華な祭典が行なわれました。
 

 

ノートルダムの正面のの入口は、向かって左から「聖母マリアの扉」「最後の審判の扉」「聖アンナの扉」と
名付けられ、文字の読めない信者達が、聖史や聖人伝を目で見て学べるように、各テーマを
繊細なレリーフで刻み、石の聖書となっています。 
「最後の審判」は恐ろしく、向かって右には悪魔達が、左には天使達が並び、中央で死者の魂を秤で計測し、
天国行きか地獄行きかを決めているところです。 
思わず、我が日頃の行いを省みてしまいました。 
     
荘厳な内部には「ばら窓」と呼ばれる
円形の大型ステンドグラスが三面あります。
西・南・北のそれぞれ3面には、
直径10m以上もの壮麗なステンドグラスの
バラ窓が見られます。
 


       Kilometre Zero  「パリ中心の星印」のマーク  
ノートルダム寺院前広場にあるゼロメートル起点のプレートです。 
パリからの距離はノートルダム大聖堂の前が起点となって、
このマークからの距離で総て「パリから00キロと言うことになります。

                                   

フランス表紙に   ページ