Le Mont- Saint-Michel
   モン・サン・ミッシェル
 

フランスが誇る世界文化遺産の一つ・モン・サン・ミッシェルは、海岸から2キロほど沖にある小島の岩山に建てられた修道院です。 
遠くから眺めると、修道院というより海に浮かぶお城のようです。 
歴史を知るとそれもそのはず、14世紀にはイギリスとの百年戦争の影響で城塞の役割を担い、周囲に城壁や塔が築かれ
難攻不落の要塞と化したのです。
伝説によれば、大天使(天使さまにもランクがあるなんて、知りませんでした!)ミカエルのお告げによって、司教オベールが708年
トンプの山頂に小さな礼拝堂を建てると、突然津波に襲われて周囲が現在のような湾に変貌したとの事です。 
その後、実際に966年ノルマンディ公が建設を始め、幾世紀にも渡って増改築が行われました。 
11〜12世紀にロマネスク様式・13〜16世紀にゴシック様式の僧院が増築され、ベネディクト派の聖地として巡礼者を
ひきつけてきました。 フランス革命中は、政治犯の牢獄をして使用されたりして荒廃が進みましたが、修復され、本土と島を
結ぶ満ち潮でも水没しない道路も作られ、今では世界有数の観光地となっています。 

   
この尖塔の先に、聖堂を
建てるようにお告げをした
天使ミカエルがいます。 
設置されたのは1897年と新しい
 

まさに要塞!

  上層階のこの建物には、
修道院付属教会があります。

建築法は、トンプ山には平地がないため、山腹に建物を建て、それを土台にして建築していくという技法で積み上げられたそうです。 
こうして建てられた建物は3層からなり、低層部では一般巡礼者を迎え、中層部では貴賓客や貴族をもてなし、上層部では
修道士の生活の場となりました。 

   
修道院付属教会の内部
「ガラス籠」と呼ばれる
天井の明り取り
  柱は細く、2重に
配列されている
  修道士の瞑想と礼拝の場であった
回廊 繊細な細い柱が支えている
   
城壁内部の階段   急な階段を上り下りします   のどかな眺め。 羊がたくさんいますが
満ち潮になると、ちゃんとどこかへ避難
するらしいです

 

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