晩秋 の 鹿児島   

晩秋に訪れた鹿児島は、期待通りポカポカ暖かく、ゆったり楽しめる風光明媚な土地でした。 

鹿児島と言えば、まず桜島!  桜島は言わずと知れた世界有数の活火山。 
その小噴火の瞬間を、ちょうど目撃しました。 

  錦江湾は、桜島や開聞岳などが望める、波静かな海域です。
鹿児島県本土に深く切れ込んだ内湾で、年間を通じて温暖で過ごしやすい気候にあります。
天然砂むし温泉で有名な指宿市があり、湾岸には数多くの温泉が湧出しています。
また、日没の時間が遅いので、夕日は長い時間をかけてゆっくり沈みます。
私も、こんなにゆっくり夕日を楽しんだのは、久し振りの気がしました。
錦港湾の風景    

まず訪れたのは、仙巌園と尚古集成館です。

  9代島津光久が別邸として、桜島を築山とし銀江湾を池に見立てた、
雄大な借景庭園である仙巌園、通称「磯庭園」、を構えました。
錫(すず)門や望嶽楼
そして優美に曲水の宴を楽しむ曲水の庭などなど、
ゆったり楽しめます
仙巌園の庭園から望む
桜島
   

尚古集成館は、島津家伝来の文書・書画・薩摩焼き・薩摩切子工芸品・機械類等々を収蔵していて、見応えがあります。
幕末の名君といわれた島津斉彬は、「強く豊かな国造り」の為工場群を造り、「集成館」と名付けられました。
将来の貿易品として、
鹿児島の工芸品として有名な薩摩切子、そして軍備の為の大砲の砲身の部分を造る反射炉を造ったのです。
尚古集成館の建物自体も、機械工場の建物です。 
鹿児島は明治維新に活躍した人々を輩出しただけあって、人々の考え方が進んでいたんだと思いました。 

城山は標高110mの小高い丘で、西南戦争で官軍と激しく攻防した西郷隆盛が、ここ城山の洞窟に立てこもり、
その後、洞窟を出て終焉をむかえました。 
鹿児島の人々の西郷隆盛への愛着は、
「維新ふるさと館」で身近に感じました。
ここではロボットや光と音とで、鹿児島の歴史や、西郷隆盛、大久保利通の業績を紹介していて、結構面白いです。 
建物も綺麗で、展示も丁寧で分かりやすいです。 

最後に訪れたのは、天文館です。 と言っても、プラネタリウムではなく、鹿児島一の繁華街の名前です。
そうそう、鹿児島空港で食べた薩摩揚げは、とってもおいしかったので、お勧めです。

ところで、鹿児島市はイタリアのナポリ市と姉妹都市です。
ナポリと比べると、どうしても規模と歴史の長さの点で違いがでますが、
訪れてみると、どちらもノンビリしている気がしました。

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