岩国・錦帯橋  

早春3月、ウキウキして旅立ったのですが、まだ冷たい小雨が降る岩国でした。 
岩国は、山口県の東部に位置し、古くから山陽道の要衝として、又、関が原の合戦後、吉川氏の岩国藩の城下町として
栄えてきました。  

  錦帯橋

岩国城がそびえる城山の下を、ゆったりと錦川が流れ、
その錦川に錦帯橋がかかっていて、一幅の絵のような景色です
  錦帯橋が、石でなく木で組まれた立派な橋なのには驚きました。 
全長210m、木製の5連アーチ型で、組木の技術を生かした造りです
  城下町岩国は、春雨の中静かなたたずまいでした


  保存されている中級の武家屋敷 


岩国といえば錦帯橋が有名で、緑豊かな城山を背景にどっしりとかかっていました。 
でもこの橋は、今までにも幾度か流失しては復元されたようですが、2005年秋に襲来した
大型の台風による豪雨で、まだ新しかった橋の橋杭2本が流失したそうです。 


  秋吉台と秋芳洞  

秋吉台

秋吉台は3億年前、遠い海の中ででサンゴ礁として誕生。  
その後、地殻変動により石灰岩層が逆転、陸上に高い山として出現した秋吉台はやがて雨水に侵食され
現在のような石灰岩の台地、カルスト地形を造りだしたそうです。  
石灰岩の中にはサンゴ、ウミユリなどの化石が見つかります。

そして秋吉台は、かつては森林でした。 中世、農業の発展にともなって日本各地で草原が誕生しました。
秋吉でも木は切られ一面の草原となりました。  草は家畜の飼料や有機肥料などとして大切にされ、
良質の草原を維持するために山焼きが行われました。 秋吉台の草原は人が作った自然なのです。 
草原の中には蟻地獄のような凹地ドリーネ、自然が造りあげたオブジェクト群が並ぶカレンフェルトなど、
雄大な景観が広がっています。  
山焼きの後なのでその異様さと、想像していたよりもずっと広大な台地だったので、迷子になったら大変だと
少し怖い気がしました。 

ちょうど訪れた3月中旬は
山焼きの後で、一面の
黒い草原なので驚きました 
  4502ヘクタール
白い石灰岩がボコボコ点在
する、広大な草原の丘陵・
カルスト台地
こんな広い所で迷ったら大変!

秋芳洞

秋吉台の地下100m、その南麓に開口する東洋一の大鍾乳洞が「秋芳洞」です。 
洞内の観光コースは約1km(総延長10km)、温度は四季を通じて17℃で一定し、夏涼しく冬は温かくです。
観光用に公開されているのは約1.5キロほどですが、かがんで通るのかと思っていましたら反対で
天井はとても高く、高さは平均30メートルもあり規模の大きな大鍾乳洞です。
傘づく青天井、千畳敷、百枚皿、黄金柱、五百羅漢など数多くの見所があります。

柱のようでとても高い
黄金柱
      百枚皿

    秋芳洞の出口 その出口から出たところ その先は渓流となっている

 

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