ミュンヘンの外れ、オーバーアマガウに建つリンダーホーフ城は、19世紀、ルートヴィッヒ二世によってプライベートな別邸として
建てられた美しい離宮のひとつです。
ルートヴィッヒ二世は、バイエルンにある3つの城のうち、この城で生活することが最も多かったといいます。
小規模ですが、白くスッキリとした外観と、内部は金色に輝くロココ調の装飾にあふれています。
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リンダーホーフ城の瀟洒な 外観 |
黄金でいっぱいの鏡の間 |
極端に人嫌いになった王は、食事を一人でとりたい為、「魔法の食卓」の仕掛けを作らせました。
王の食堂の真下のキッチンから、床に開けた扉が開き、料理が並んだテーブルが階下からせり上がってくるのです。
一人ぼっちの食事を好み、増す々王は孤独に浸っていったのですね。
アルプスの緑の山並みを背景に、瀟洒なお城の姿が池に映り、庭園には噴水、カスカーデン(人口滝)、金色のネプチューン像があり
丘の上には、アラビア風の「あずまや」 Kiosk
があります。
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金色のネプチューン像 | 丘の上の「あずまや」 Kiosk からの眺め。 下にお城が見える |
カスカーデン(人口滝) 上の「あずまや」から 落ちてくる |
そして、思いがけず一番驚いたのは、敷地内にある「ヴィーナスの洞窟」です。
ワーグナーの「タンホイーザー」の1幕を想定した、と言われる人口の鍾乳洞の洞窟で、中に池があり、池には小船が浮かべてありました。
王は人工の洞窟内のこの小舟で、ワーグナーのオペラを鑑賞する予定だったそうです。
洞窟内はライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれています。
この船に乗って、物思いにふける王の姿は、少し・・・