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2002/04/17(15:10:32)[題]:Revo Plus の24MB&32MB化増設
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【注意】
Revo の場合、32MB まで EPOC OS が対応していないようですが、PCのバックアップをリストアーすれば問題ないようです。
単独では Phone が使えないと云う事態になりますから、改造前にバックアップを取ることが必須になります。
しかし 28MB までにすれば単独でも問題ありません。
【概要】
Revo Plus 搭載の、既存 RAM(SAMSUNG K4E64162D-TL60) で RAM 選択信号である |RAS 線をテスターで調べたところ、CPU
ARM710T は
一般的な CPU と同様に4バンク構成のようです。
CPU Pin
195 194 193 192
|RAS
0 1 2 3
バンク
0 1 2 3
RAM
既(IC18) 既(IC6) 空 空
├─────────→
16Pin目
208
193
│││
・ ・ ・ ・ ・ ・ ││・・
┏┷┷┷━━━━━━┷┷━━━━━
1 ─┨◎
2 ─┨
3 ─┨ NEC(文字は縦印刷)
・ ─┨
・ ─┨
─┨
┃
そこで、RAM 増設で安直な方法である既存 RAM
2個の上に互換品 RAM (LGSGM71VS65163CTL5)
を亀にすることで、24MB 化および 32MB 化
をしてみました。(その後 28MB 化も試しました)
【準備】
増設する互換品 RAM の不要な NC Pin は全て根元から折ります。
具体的には、11,15,16,17,18,33,34,35,40 です。呉々も数え間違いのないよう
に。(別に折らなくてもいいのですが半田付け本数を減らすためです)
次にピンセット等で |RAS 線である 14Pin
を水平に伸ばし、その他の Pin は全て下側に伸ばします。
上記の RAM が 24MB 化の場合は1個、32MB
化或いは 28MB 化の場合は2個必要です。
【手順】
1.バックアップをPCに取る。
2.キーボードシートを粘着シートごと剥がし、ネジ5本を外して基板を持ち上げ、フレキシブルケーブル2本を外して基板を取り出します。
ちなみに
右側の幅の狭いフレキには生きた電源ラインが通ってます。(^^;
3.互換品 RAM を既存 RAM(IC6)の上に乗せ、ガタつかないことを確認します。そして四角の
Pin から半田付けをします。
4.14Pin の|RAS 線を CPU の193Pin(左端から数えると
16Pin 目)にジャンパ線で半田付けします。CPU
の Pin に半田付けする場合は、両側に
マスキングテープ等で覆った方が半田ブリッジしにくいです。
5.以上全ての配線が済んだら、半田付け不良が無いかルーペでチェック後、24MB
に成っているかを調べる為に、一度組立てて
Memory
information の Total memory が 24M 表示されていれば成功です。
電源 ON しても何も表示されない、ビープ音が鳴り止まない、
8MB の元のままである等の場合は、|RAS 線や増設
RAM の半田付け不良です。
ルーペでチェックしてみてください。

6.更に RAM を1個追加して 32MB にしたい場合は、再度分解して
CPU に近い既存RAM(IC18)に同様に亀にします。隣りに
3.686MHz 水晶振
動子が隣接していて半田付けしにくいですが、
半田ブリッジした場合は半田吸い取り線で除去して再半田です。
7.RAM の|RAS 線は、CPU の192Pin(左端から数えて
17Pin 目)に半田付けし、ルーペでチェック後再組立して
Memory information で 32M 表示
されれば完成です。
なお一度に 32MB 化する場合でも、 動作不良の場合には切り分けが楽なので
24MB を確認してから 32MB 化した方が後々楽だと思います。

8.PCからリストアをします。なお UniFEP は
Control panel の Add/remove で削除し、再インストールする必要があります。
サービスアップデートし
ている場合は更に上書きインストールします。
9.その後、ハードリセット後に Phone が自動的にインストールされていない事に気づきました。CPU
は増設 RAM を認識するようですが、Revo
の EPOC OS が対応していないようです。 改造後すぐにPCからバックアップをリストアーしたので気づきませんでした。
改造業者さんでも Revo の場合は、最大
28MB までのようです。でも、PCからリストアーすれば実質問題ないようです。
28MB にする場合は、増設 DRAM のどちらか一方の
32Pin(A11) を水平に伸ばし、ジャンパ線で Vss(GND)
に落とせば 28MB になります。

【結果】
辞典等を入れて増設 RAM 領域まで使い、UniFEP
やシリアル転送、赤外線通信、各種ソフトも問題なく動作しています。まあ、駆動時間が激減と
云うことも無さそうなので、 十分実用に耐え得るかと思います。
今のところ、32MB化のマイナートラブル?以外は特に何の支障もなく動作していますが、
全てのアプリケーションソフトで検証した訳ではないので
動作保証はできません。
下の画像は ChaDis での駆動時間の結果です。駆動時間は改造前のノーマル状態と比較し、-13%
減でした。

下の画像は、「光の辞典」の国語辞典と英和辞典を変換圧縮してpBで表示したところです。

【感想】
互換品 RAM があれば、亀にして |RAS 線を接続するだけなので、
比較的容易に増設ができました。 容量が倍になり、大きな辞典や電子小説など
も入れられますし、通信LOG の保存にも有効だと思います。(^^)
32MB 化の場合、PCのバックアップをリストアーしないと、Phone
が使えないと云う落とし穴がありましたが、改造前にバックアップさえ取っておけば
使えてますので、私はこのままにしておきます。気持ち悪い方は
28MB 化をお薦めします。(^^;;
32MB 化の場合容量が増えた反面、 PCへのバックアップやリストアに時間(約1時間)が掛かるのは致し方ないですね。
【工具】
1.15W 程度の先の細い(1mm)半田鏝。
2.小型プラスドライバー
3.ピンセット
4.ニッパーまたはハサミ
5.ルーペ
【材料】
互換品 DRAM、細い半田、半田吸取り線、イソプロピルアルコール(IPA)、細い被服付き線材、テープ、綿棒
【戯言】
1バンクあたり何 MB まで増設できるか不明ですが、別の
RAM チップを使えばより高容量化ができるかもしれません。
Revo+ でも消費電力を犠牲にすれば、BL化や
RAM 増設で PSION 5mx とハード的には同等の性能が発揮できますね。
あとはクロックアップでしょうか。(^_^)
【配布】
互換品 DRAM が若干余っています。試してみたい方には実費の1個800円でお譲りできますので、問い合わせはメールでお願いします。
なお、改造は自己責任でお願いします。壊れても責任は負えません。
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