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2002/04/09(21:03:36)[題]:Revo の RAM 増設で16MB& 24MB化
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【前節】
Revo のBL化の時に基板を見たら、IC2 の部分に空きランドがあり、RAM
を乗せるだけで簡単に増設出来るかと思いましたが、ピン数が違うしど
うも RAM 増設用の空きランドではないようで諦めました。
その後 Revo Plus ではどの様に増設されているか知りたくなり開腹してみました。
結果は Revo の空きランド位置に同じ SAMSUNG
K4E64162D-TL60(TSOP) が載ってました。でもランドは
50Pin に変更された Revo Plus 用基板
(SK0272MB-40B) でした。
Revo Plus の|RAS(14Pin) と繋がっているはずのNEC製
CPU の足をテスターであたってみたら、下図の様に左はじから
15Pin 目であることが分
かりました。因みに元々の既存 RAM の |RASは
14 Pin目でした。
├────────→
15Pin目
208 194
│││ ...... ││ .......
┏┷┷┷━━━━━━┷┷━━━━
1 ─┨◎
2 ─┨
3 ─┨
NEC(文字は縦印刷)
─┨
─┨
で、 あらためて Revo 搭載の DRAM K4E64162D-TL60 を Web 上でデータシートを見たら、手持ちの HYUNDAI GM71VS65163CLT50
や三菱製の
M5M465165DTP と互換品である事が分かりました。アクセスタイムが
50nSec ですが早い分にはいいかなと。 (^^;
他には SEC KM416V4104CB-L6 等も使えるはずです。
【概要】
DRAM の NC な Pin は全て折り、14Pin のみ横に伸ばして既存
RAM の上に亀にし、14Pin(|RAS) を CUP の 15 番目にジャンパ線を飛ばして再
組立てです。
24MB 化の場合は、更に DRAM を亀にして、|RAS
線は CPU の 16 番目にジャンパを飛ばし、且つ底ケースを削る必要があります。
【手順】
1.バックアップを取る。
2.キーボードシートを粘着シートごと剥がす。
3.基板を止めているネジ5本を外す。
4.フレキケーブルを2本外し、基盤を分離する。(幅の狭いフレキには生きた電源ラインがきています)
5.RAM の不要な NC な Pin を折る。具体的には、11,15,16,17,18,33,34,35,40Pin
の9本です。|RAS 信号の14Pin は水平に伸ばします。
6.その他の RAM の Pin 足を全てピンセットで下に伸ばし、既存
RAM(IC18) の上に乗せる。乗せた時にガタツキがない程度にし、四隅の
Pin
から半田付けする。(画像1参照) なお、隣の水晶振動子との間隙が狭いので、半田ブリッジした場合は半田吸取り線で除去してから再半田
します。
7.14Pin(|RAS) から CPU の左から数えて 15番目の Pin(194)
にジャンパ線を半田付けする。(画像2参照) この時両サイドにマスキングすれ
ばやり易いです。
16MBの場合は、これで半田付け作業は終わりです。半田付けした Pin
の足をルーペで確認し、問題なければフレキケーブル2本を付けて基板
を戻し、ネジで固定後キーボードシートを付けて組立て完了。

亀にして半田付け(画像1) ジャンパ飛ばし(画像2)
8.24MB 化する場合は、更にもう1枚 RAM を上に乗せます。14Pin
の |RAS 線はCPU の左から数えて16番目(193Pin)
に繋ぎます。(画像3参照)
9.3段重ねになると、底ケースにぶつかるため、底ケースを彫刻刀等で削る必要があります。(画像4参照)

(画像3) (画像4)
10.半田付けした Pin の足をルーペで確認し、問題なければフレキケーブル2本を付けて基板を戻し、ネジで固定後キーボードシートを付けて組立
て完了。
【結果】
電源 ON で information を見て下図、左側のように
16MB 表示されていれば OK です。電源が立ち上がらない、ビープ音が鳴り続く、または
16MB
になっていない場合は、Pin の半田付け不良や半田ブリッジが考えられます。 右側は
24MB 表示の様子です。

200LX のようにセルフテストのメモリーチェックも無いようなので、
クレードル上からシリアルケーブル経由で手持ちソフトを入れられるだけ入れま
した。
メモリー使用表示が 80% 以上で増設 RAM 領域まで使用し、ソフトリセットを掛けて各ソフトを動作させて見たところ、赤外線通信や日本語(UniFEP)
、各ソフトの動作も問題ないようです。(^^)
《参考データ》
16MB化時の駆動時間は、下図の左側のように約13時間で増設前と比べて約1時間の減少です。電流増加分も
10mA 程度です。
24MB化時の駆動時間は、下図の右側のように約
12.5 時間で増設前と比べて約 1.5 時間の減少です。

16MB時の駆動時間 24MB時の駆動時間
【感想】
この改造なら、RAM チップさえ手に入れば亀にしてジャンパ線を1本
CPU に飛ばすだけで、倍の 16MB になり美味しい改造だと思います。 (^_^)
チョット面倒ですが、亀々で3階建てにすれば3倍の24MBにもなります。
【工具】
1.15W 程度の先の細い半田鏝。
2.小型プラスドライバー
3.ピンセット
4.ニッパーまたはハサミ
【材料】
互換品 DRAM、細い半田、半田吸取り線、イソプロピルアルコール(IPA)、細い被服付き線材、テープ、綿棒
【配布】
今回使用した DRAM が若干余っています。試してみたい方には実費の1個800円でお譲りできますので、問い合わせはメールでお願いします。
なお、改造は自己責任でお願いします。壊れても責任は負えません。
【基板】
その後、Revo の同じ基板でも ROM の搭載方法により2種類あるようです。 IC10
にはMX製の mask ROM が1個使われていますが、この
ROM
が無い場合は IC2、IC3 にインテル製の放熱板付き
flash ROM が2個使われていました。
この搭載 ROM の識別は Memory infomation の
RAM使用率で判るようです。シリアルナンバーからでも識別できると思われますが、読み方が分
かりません。 (^^;;

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