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2001/09/15(21:52:30)[題]:後期型 2MB版マザー基板の亀々による32MB化
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性懲りもなく、今度は後期型 200LX の2MBマザー基板上に13165FTD6 を2個亀々2段とAND素子2個
で32MB化に挑戦してみました。(^^;;


概略は、1段目(親亀)のバンク0の |RAS0 は AND(inA) へ。バンク1の|RAS1 は A11 ホーネット|RAS1(126Pin)を経て AND(inB)へ。
A6 はホーネット A10 の 133Pin へ接続。
2段目(子亀)のバンク2はソケットの |RAS2 を AND(inA) へ、バンク3は A11 を経てソケットの |RAS3 を介してAND(inB) へ接続します。


<事前準備>
1.マザーボード上の2MB(18160)のRAMを取り外し、ランドを半田吸取り線で吸取った後、アルコールで清掃します。(Fig1)
2.ホルマル線を長さ約4cmで約15本くらい切って、片側には予備半田をしておきます。


<1段目 DRAM の足の加工>
1.NC な不要な足を予め折ります。但し
十分な確認と注意が必要です。具体的には、11,15,16,17,18,33,34,35,40 の9本です。
  足を水平に伸ばす Pin は、12,13,14,19,20,27,32,36,37,38,39 の11本です。(Fig2)
2.マザーボードに RAM を半田付けする前に、予め Pin に予備半田をして、ホルマル線を半田付けしておきます。具体的に
  は、17,18,27,32,33,34,35 の7本です。(Fig3)
3.その他の Pin はマザーボードに半田付けします。(Fig4)


               (Fig1)                                 (Fig2)

               (Fig3)                                 (Fig4)


<1段目 DRAM の半田付け>
1.RAM の足にフラックスを塗り、対角線状に半田付けしていきます。
2.ホルマル線を所定の Pin に半田付けします。
3.予め AND の足をカッターナイフ等で伸ばしておき、右上の ROM に瞬間接着剤で止めます。(Fig5)


               (Fig5)                                 (Fig6)

4.アンチョコ 接続図に従い、ホルマル線を半田付けする。 特に A11 からの線は、ホーネット CPU の|RAS1(127Pin) を半田付けして、
  Uターンして AND の inB に接続する点が少々技を必要とします。
  要はホルマル線を127Pin辺りの中間点で鏝で被服を剥き、フラックスを付けて127Pin以外はマスキングテープで覆い、鏝で当たるだ
  けでジュと付きます。(Fig6)  基本的にホーネットCPUへの半田付けはこの要領で全てOKです。
5.まずは、1段目で16MBに成っているかの確認をします。仮組み状態で[ESC]+[ON]で RAM の Self TEST をした結果。

       バンク          カウント
         0            511(8MB)
         1            511(8MB)
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−
                     計 16MB OK



と倍速で一発でOKとなりました。 \(^-^)/バンザーイ \(^O^)/   次は2段重ね(亀々)で32MBに挑戦です。o(^-^)o


<2段目 DRAM の足の加工>
1.NC な不要な足を予め折ります。基本的に1段目と全く一緒です、十分注意しながら確認して 11,15,16,17,18,33,34,35,40 です。
2.足を水平に伸ばす Pin も1段目と全く一緒で、12,13,14,19,20,27,32,36,37,38,39 です。


<2段目 DRAM の半田付け>
1.半田付けする RAM の足は、ピンセットで Pin の先端を延ばし、垂直に降ろして、若干内側に曲げる。曲げ具合は1段目に乗せてガ
  タガタしない程度まで曲げます。
2.RAM の足にフラックスを塗り、対角線状に半田付けしていきます。
3.予め AND の足をカッターナイフ等で伸ばしておき、右上の ROM に瞬間接着剤で止めます。(Fig7)


                (Fig7)                                (Fig8)

4.ホルマル線を所定の Pin に半田付けします。亀々しない Pin は、14,32 のみです。つまり|RAS と A11 の2線でこれらはソケットラン
  ドを通して2個目の AND に入ります。具体的には、32Pin の A11 はソケットランドの|RSA3(29Pin) を経由して2個目の AND の
  inB(1Pin) に半田付けします。 同じくソケットランドの|RAS2(8Pin) を AND の inA(2Pin) に半田付けします。14Pin の|RAS は AND
  の Out(4Pin) に半田付けします。(Fig8)
5.アンチョコ 接続図に従い、配線が済んだらデジボルで電源系がショートしていないかチェックします。
6.仮組みして、LX が立ち上がる事を確認し、正常に立ち上がったらまずファイラーと SETUP で容量を見たら、見事に32MBに成って
  いた。(^_^)V
7.Self TEST で RAM チェックを行い、RAM0〜RAM3 まで 511 で 32MB を確認できました。
  やっと念願のオンボード32MB化に成功しました。o(^-^)o 倍速でも約23分間も時間が掛かりました。(^^;;

       バンク           カウント
        0             511(8MB)
        1             511(8MB)
        2             511(8MB)
        3             511(8MB)
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−
                     計 32MB OK

BATTLOG で電圧降下特性を測定中ですが、 各モードでの電流データを取った結果を以下に示します。
       サスペンド時: 1.72mA(デジタルテスタで計測)
          通常時 : 25 mA(アナログテスタで計測)
       アプリ起動時:100→80 mA(アナログテスタで計測、瞬時100mAになるが数秒後には80mAに落ち着いた)

サスペンド時の電流が少々高い気が。...で T.N.S.さんの AddRAM/LX3(RAM2個搭載) 爆速 と比べてみたら、1.86mA だったので、
倍速と爆速の違いはありますが、 こんなものかなと少し安心しました。(*^^*)


同じ32MB化するなら、オンボード亀々の方がジャンパー線も少なく、広々としたマザー基板上での作業性も良いので、やり易いです。

見難いですが接続図を以下に示します。

 
             『【hp】2MBマザーボード Pin アサイメント図 』
            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                                        ROM配置側

                  13165                                 ソケットランド
                                           |
   1┌───┐Vcc      Vss┌───┐50     |         Vcc [ 1]    [36] Vcc
    └───┘            └───┘       |          A3 [ 2]    [35] A4
   2┌───┐D00      D15┌───┐49     |          A2 [ 3]    [34] A5
    └───┘            └───┘       |          A1 [ 4]    [33] A6
   3┌───┐D01      D14┌───┐48     |          A0 [ 5]    [32] A7
    └───┘            └───┘       |       |UCAS [ 6]    [31] A8
   4┌───┐D02      D13┌───┐47     |         |WE [ 7]    [30] |LCAS
    └───┘            └───┘       |┌── |RAS2 [ 8] ┌ [29] |RAS3 ┐
   5┌───┐D03      D12┌───┐46     |│        A9 [ 9] │ [28] D8    │
    └───┘            └───┘       |│       |OE [10] │ [27] D7    │
   6┌───┐Vcc      Vss┌───┐45     |│       D06 [11] │ [26] D9    │
    └───┘            └───┘       |│       D05 [12] │ [25] D10   │
   7┌───┐D04      D11┌───┐44     |│       D04 [13] │ [24] D11   │
    └───┘            └───┘       |│       D12 [14] │ [23] D03   │
   8┌───┐D05      D10┌───┐43     |│       D13 [15] │ [22] D02   │
    └───┘            └───┘       |│       D14 [16] │ [21] D01   │
   9┌───┐D06      D09┌───┐42     |│       D15 [17] │ [20] D00   │
    └───┘            └───┘       |│       Vss [18] │ [19] Vss   │
  10┌───┐D07      D08┌───┐41     |│┌───────┘            │
    └───┘            └───┘       |││   キーボード接続ランド側   │
  11┌───┐NC        NC┌───┐40     |││                            │
    └───┘            └───┘        ││                            │
                                        ┌─-)-)──────────────┘
  12  ------  Vcc       Vss ------  39  │  ││           A11(|RAS3)
                                        │  ││
  13  --┐--  |WE     |LCAS ----┐- 38  │  ││
        │                      │      │  ││         2段目 |RAS へ
  14  --│--|RAS──┐|UCAS --┐│- 37  │┌-)-)────────────┐
        │  |RAS─┐└────-)-)───-)┘││   【TC7S08FU】         │
        │        │          ││      │  ││ 1┏━━━━━┓5       │
  15┌─┼─┐NC  │   |OE┌─┼┼┐36  │  │└━┫inB    +5V┣━─┐  │
    └─┼─┘    │      └┬┼┼┘    │  │   2┃          ┃    │  │
  16┌─┼─┐NC  │    NC┏┿┿┷┓35  │  └─━┫inA       ┃    │  │
    └─┼─┘    │      ┗┿┿━┛    │       3┃          ┃4   │  │
  17┏━┷━┓NC  │    NC┏┿┷━┓34  │  ┌─━┫GND    Out┣━─-)─┘
    ┗━━━┛    │      ┗┿━━┛    │  │    ┗━━━━━┛    │
  18┏━━━┓NC  │    NC┏┷━━┓33  │  │     2段目(小亀)   │ HC00
    ┗━━━┻──-)┐    ┗━━━┛    │  │                      │  Vcc
  19┌───┐A0  ││ A11┏━━━┓32─┘  │                      ├──→
    └───┴─┐││ A11┗━━┯┛────-)─ホーネット|RAS1(126Pi─┐│ HC00
  20┌───┐A1│││    ┌──┼┐31      │┌─────────┘│  Vss
┌─┴───┘  │││ A10└──┼┘        ├-)─-─────────)──→
│21┌───┐A2│││  A9┌──┼┐30      ││                    │
│  └───┘  │││    └──┼┘        ││   【TC7S08FU】     │
│22┌───┐A3│││  A8┌──┼┐29      ││ 1┏━━━━━┓5   │
│  └───┘  │││    └──┼┘        │└━┫inB    +5V┣━─┘
│23┌───┐A4│││  A7┌──┼┐28      │   2┃          ┃
│  └───┘  │││    └──┼┘      ┌-)─━┫inA       ┃
│24┌───┐A5│││  A6┏━━┿┓27    ││   3┃          ┃4
│  └───┘  │││  A6┗┯━┿┻──┐│└─━┫GND    Out┣━─┐
│25┌───┐  │││    ┌┼─┼┐26  ││      ┗━━━━━┛    │
│  └───┘  │││ Vss└┼─┼┘    ││      1段目(親亀)    │
│           Vcc││└───-)─-)───-)┘                        │
│              └-)────┘  │      └───→ ホーネットA10(133Pin) │
│                │            │                                  │
│                └──────-)─────────────────┘
│                              │                1段目 |RAS へ
└───────────────┘
             ┏━━━┓
             ┗━━━┛←:太枠は予め予備半田してホルマル線(長さ約3cm)を
                           付けておきます。